2020年につくる月探査基地のイメージ図=宇宙開発戦略本部事務局提供 政府の宇宙開発戦略本部の「月探査に関する懇談会」(座長=白井克彦・早稲田大学総長)は25日、2020年に月に無人探査基地をつくり岩石を持ち帰る計画などを盛り込んだ報告書案を了承した。 計画では2015年にまず100メートル程度の精度で月の表面に探査機を軟着陸させ、太陽光発電とリチウム電池を組みあわせた電源を利用して2週間程度の観測を行う。20年には長期間の日照が見込める月の南極域にロボットを送り込み、エネルギーを確保して1年以上活動できる探査基地をつくる。さらに走行距離100キロを超える月面探査を実施、採取した岩石を選別して地球まで持ち帰る。 実現に必要な費用は15年までに600億〜700億円、20年までに合計2千億円程度と試算。 昨年6月に策定された宇宙基本計画では「二足歩行ロボット」が候補に挙げられたが、報告