【ロンドン=木村正人】英国の航空宇宙会社「リアクション・エンジンズ」がマッハ5以上で飛行する極超音速旅客機「A2」の開発構想を発表した。最高時速は6436キロ。現在、約22時間を要するベルギー〜オーストラリア間をわずか4時間36分で結ぶ夢の計画だ。 欧州連合(EU)も同構想を支援している。A2は全長143メートルで、ジャンボジェットの2倍の大きさ。機体はミサイルかSF小説の宇宙船を連想させる。液体水素エンジンを搭載、時速6114キロを維持できる。同社は「25年以内に開発できる。料金は現行のビジネス料金と同じぐらいになるだろう」と話した。 英国とフランスが1969年に共同開発した超音速旅客機コンコルドはマッハ2で世界の空を結んだが、2000年の墜落・炎上事故をきっかけに、03年に姿を消した。