ITフィールドには有望な技術が次から次に登場してくる。しかし、本当に最高ランクの性能を発揮したり、究極の生産性向上に結びつくような技術となると、数えるほどしかないようである。富士通の石田一雄経営執行役常務も、「大ブレークする技術や製品が非常に少なくなってきた。これもユーザーのIT投資が湿りがちになる一つの要因ではないか」と分析する。“技術不作”がIT業界を覆っている。 そういう中で、企業の情報システム部門の幹部やCIOが注目している技術はあるのだろうか。「サーバーの仮想化技術とSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)が一押しの技術として着目され始めた」と、RITAコンサルティングの伊東玄主席研究員が指摘する。仮想化はサーバーの稼働率を引き上げるソフト技術。SaaSは、インターネットでソフトをサービスとして配信する技術のことである。「二つのツールは情報システム部門に、発想を転換するきっか
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