今回は、富士通が8月5日に開いた経営方針説明会から、野副新社長の決意と本音、そしてマネジメントの真髄に迫る発言を筆者なりにピックアップしてみたい。 “お客様のお客様起点”経営へ 「黒川博昭前社長が5年間かけて築いてきたお客様起点の経営を一層強化し、富士通の強みをもっと活かしていきたい」 富士通の野副州旦社長は8月5日に開いた経営方針説明会で開口一番、こう語った。6月の社長就任以来、自らの経営方針を表明するのはこれが初めて。2009年度に営業利益率5%(07年度は3.8%)達成を柱とした従来の中期目標を踏襲する一方、経営に対する考え方や今後の事業展開では“野副カラー”ものぞかせた。説明会の内容はすでに報道されているので関連記事を参照いただくとして、ここでは説明会での野副社長の発言から感じ取れた決意と本音、そしてマネジメントの真髄に迫るポイントを挙げてみたい。 「お客様起点からさらに“お客様の