−−企業のIT(情報技術)投資は抑制傾向が続いている 「企業の設備投資は世界同時不況から底打ち感がなく、低水準で底ばいしている状態だ。電子機器の出荷は昨年1〜3月を底にして需要が戻ったが、10〜12月に入って回復力が弱くなった。国内でみると、今年も経済は低成長が見込まれ、企業も設備投資に引き続き慎重な態度をとるとみている」 −−ネットワークを通じてソフトウエアなどを提供する「クラウドコンピューティング」を重点事業として位置づけている 「クラウドのメリットは事業プロセスを簡単にすることで、企業にとって負担であるIT投資を削減できることだ。IT業界では今年、成長が見込まれる数少ない分野でもある。NECは先行してグループ規模で導入をはかった。顧客企業に経験に基づいて説得力のある提案ができると思っている」