略語が1人歩きし「改善は継続が大事。がんばろう」で終わっていることが多い「PDCAサイクル」は、デミング博士によって1950年に日本に輸入され、サンプリングと分布という統計的なアプローチと品質管理の概念は日本の産業に大きく影響を与えた。100年の歴史から学ぶべきことについて、改めて整理する。 PDCAは、「Plan-Do-Check-Actの反復のことでしょ」と略語を知っているだけで分かったつもりになりがちです。このPDCAとは一体何なのでしょうか? 改めて調べてみました。 きめ細かさやコツコツと積み重ねる姿勢、優秀な現場、飽くなき改善魂を持つ日本人にとっては、「PDCAなんて当たり前」かもしれませんが、日本のQCサークルはUSで発達した統計的な品質管理の考え方に影響を受けているという歴史的経緯は、あまり知られていません。 PDCAサイクルは、USの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミング
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