鳩山由紀夫首相は14日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題について、「5月末までに決着する。米国の前に沖縄と全国、特に移設先にかかわる地域に理解をいただき、『これで行こう』という方向でまとめていく。それ以上でもそれ以下でもない」と述べ、月内決着の方針に変わりはないと強調した。首相公邸前で記者団に答えた。 首相は13日夜には5月末決着を事実上、断念する考えを示していた。 北沢俊美防衛相は14日午前の記者会見で、「政府としての方向性は5月末までに明らかにする」としながらも、6月以降も移設先自治体や米側との協議を継続するとの見通しを示した。 これに関連、首相は同日午前、北沢氏、岡田克也外相、前原誠司沖縄北方担当相、平野博文官房長官と国会内で会談し、普天間問題の対応を協議した。