自衛隊各幕僚長との意見交換であいさつする菅直人首相(左)。右から杉本正彦海上幕僚長、折木良一統合幕僚長、北沢俊美防衛相、火箱芳文陸上幕僚長、外薗健一朗航空幕僚長=19日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影) 菅直人首相が「弱点」の安全保障政策をめぐり右往左往している。19日には自衛隊の統合・陸海空4幕僚長と首相官邸で初めて意見交換したが、“勉強不足”をかえって露呈してしまった。年末に改定する「防衛計画の大綱」のたたき台として現実路線の提言を打ち出した諮問機関の報告書も宙づりのまま。米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の移設問題で自滅した鳩山由紀夫前首相と同じく安保政策が政権のネックとなりつつある。(半沢尚久) 「改めて法律を調べたら自衛隊に対する最高の指揮監督権を有していた…」 首相は4幕僚長との会合の冒頭にこう発言した。折木良一統合幕僚長は「冗談だと思う」とフォローしたが、首相