【バンコク=菅沢崇】ミャンマー軍事政権のニャン・ウィン外相は5日、ヤンゴン駐在の外交団などに対し、先週末、ミャンマーを直撃した大型サイクロンの犠牲者が1万人に上る可能性があると述べた。AP通信が伝えた。数千人が行方不明となっており、死者数はさらに増える見通しだ。被災地では停電や断水が続いている。また、ロイター通信によると、軍政が5日、世界食糧計画(WFP)当局者とヤンゴンで会談し、国連機関を通じた国際援助の受け入れに同意した。軍政が国際援助を受け入れるのは異例。 一方、軍政は同日昼、新憲法の是非を問う国民投票を予定通り10日に実施する方針を表明したが、同日夜になって6日に記者会見を開くと発表。投票日程に関する説明があるもようだ。 サイクロンは2日夜から3日にかけてミャンマーを直撃した。サイクロンが最初に上陸した中部エヤワディ管区のハインジー島では、激しい雨と洪水で約9万2000人が家屋を失