堺市立登美丘中学校(堺市東区)で、教室に戻ろうとしなかった男子生徒らを注意した保健体育科の40代の女性教諭が、生徒の閉めたドアに挟まれて、指を切断する大けがを負っていたことが19日、分かった。 市教育委員会によると、女性教諭は今月12日午後1時55分ごろ、授業開始が迫っていたため、校舎2階の非常階段の踊り場で遊んでいた男子生徒3人に対して教室に戻るよう注意した。 しかし、生徒らが従わなかったため、あきらめて非常階段のドアを開けて校舎内に戻ろうとしたところ、生徒の1人が「ばばあ、どっか行け」と言いながら後ろからドアを強く押して閉め、教諭の右手人さし指が挟まれた。すぐに救急車で病院に運ばれたが、指を切断しており、縫合手術を行ったという。市教委は「生徒に『けがをさせよう』という悪意はなかったため、口頭で注意した」と話している。