鉄道玩具「プラレール」のレール約5千本をつないで延長約1キロの線路を作り、おもちゃの列車を走らせるイベントが28日、兵庫県篠山市であった。 1972年に廃線となった旧国鉄篠山線の最終運行のシーンを再現しようと、地元のまちおこし団体が企画。1月にネットでおもちゃのレール(長さ21・5センチ、幅4センチ)の提供を呼びかけたところ、目標を超す約7千本が集まった。 コースは篠山線の線路跡の市道。水田を横切る直線路で廃線マニアに「八上ストレート」と呼ばれる人気スポットだ。 この日は朝から約200人が集まり、通行止めとなった市道上に2時間がかりで線路を“敷設”。篠山線の運転士だった畑穰(みのる)さん(78)の「出発進行」の合図で「篠山線お別れ列車」のヘッドマーク付き模型列車が発進し、約2時間かけて往復した。畑さんは「大勢の人に篠山線を思い出してもらって、感無量です」と話した。(鵜飼真)