「バリュー投資の父」と呼ばれるエコノミスト 『賢明なる投資家(The Intelligent Investor)』という投資の本をご存知だろうか。「バリュー投資の父」と言われる米国のエコノミスト、ベンジャミン・グレアム(Benjamin Graham、1894−1976)が書いたバリュー投資(割安株投資)の教科書だ。グレアムはマンハッタンで投資会社を経営しながら、1928年から20年以上にわたり、コロンビア大学のビジネススクールで投資についての講義を行っていた。1929年の大恐慌を経験してバリュー投資へ傾倒していき、『賢明なる投資家』を出版したのが1949年、グレアム55歳の時だ。 「オマハの賢人」ウォーレン・バフェットが、過去最高の投資の本と称える『賢明なる投資家』について紹介しよう。 グレアムが作ったバリュー投資の流れ グレアムの最も優秀な教え子がバフェットだ。グレアムからA+評価を得