学校内で三角形を探して写真を撮り、電子黒板に映して発表する=茨城県つくば市立二の宮小学校で、岡礼子撮影 電子黒板やデジタル放送対応テレビなど、学校のIT(情報技術)環境整備や耐震工事などを総額1兆1000億円かけて整備する政府の「スクール・ニューディール構想」。文部科学省は指導法を充実させるだけでなく、機器の導入による経済効果も狙っているが、教育現場と温度差が出ている。【岡礼子】 【関連記事】メーカーは大喜び スクール・ニューディール:学校向け電子文具続々 ◇「全校で」積極推進の文科省 降ってわいた話「時間が足りない」 IT環境整備は09年度の補正予算と臨時の地方交付税で賄う。しかし、交付税の使途は限定されず、財政事情の厳しい自治体は必ずしもスクール・ニューディールに回せるとは限らず、文科省が目指す全校での整備は難しい。タブレット型パソコンを使った先進的な取り組みでしられる和歌山市は