仕事は生活の糧を得る手段に過ぎないもう1つの理由として、大半のドイツ人は、「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎない。個人の生活を犠牲にはしない」という職業観を持っている点を、熊谷さんは指摘しています。 仕事で自己実現を目指すとか、過労レベルまで仕事に打ち込むのは、一部の野心家を除いて稀だそうです。 夏季に2~3週間の長期休暇をとるのも当たり前で、年が明けるや夏季休暇の計画を練り始めるとか。 では、日本人より労働時間がずっと少ないから、その分経済力が低いかと言えば、さにあらず。 日本人1人あたりのGDPは約3.8万ドルに対し、ドイツ人は約4.3万ドル。労働生産性に至っては、約1.5倍もドイツ人が優っている事実を挙げています。 なぜ、このような差が生まれるのでしょうか。それについて、熊谷さんは以下のように論じています。 ドイツ人は、効率性を非常に重視する熊谷さんは、「ドイツ人の行動