HP、キヤノンに続く世界のプリンターメーカートップ3の一角として、長年オフィスや家庭にブランドを浸透させてきたセイコーエプソン。同社をはじめとして、プリンターメーカーを長年支えてきたのは、「本体を安く、消耗品の(カートリッジ)インクで儲ける」という、ジレット(カミソリ製品のブランド)が導入したいわゆる「替え刃モデル」です。 しかし、2010年代に入り、エプソンはこの黄金律ともいえる成功モデルを自らの手で破壊し、従来の数倍~10倍印刷できる大容量インクタンクモデルへと舵を切りました。今回は、クレイトン・クリステンセンが提唱した「イノベーションのジレンマ」というレンズを通してエプソンの舵取りを分析します。(グロービスAI経営教育研究所所長/グロービス経営大学院教員 鈴木健一) プリンタービジネスの黄金期を支えた 「替え刃モデル」とは? エプソンをはじめとするプリンターメーカーが採用してきたビジ

