2005年9月16日のブックマーク (1件)

  • 『デカルトの密室』特別講義

    世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に死んだはずのフランシーヌ・オハラという名前を発見する。かつて、天才の名を欲しいままにしながら夭折したはずの彼女が、コンテストの参加者に名を連ねていたのだ。 物なのか? 同姓同名の別人か? 訝る祐輔の前に姿を現したのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女の姿をそっくり真似てつくられた、窮極のアンドロイド〈人形〉(ドリー)であった。 混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔の作ったロボット・ケンイチに射殺されてしまう――。 他者の心を推測できないが故に、挑発的な議論でのみ己の愛を表現する美貌の天才科学者・フランシーヌ。 ロボットに心を与えようとする、半身不随のロボット学者・祐輔。 自