ブックマーク / premium.kai-you.net (3)

  • 原子力少年の憂鬱──『呪術廻戦』虎杖悠仁の末路を、東京都民の私は見届ける義務がある

    『呪術廻戦』(2018–)の主人公・虎杖悠仁はあまり主人公らしくないな、と感じることがある。 あくまで個人的な印象にすぎないと思っていたのだが、試しにインターネットで検索してみると、似たような感想がいくつかヒットする。一部の読者のあいだではある程度共有されている感覚なのだろうか。 もしそうだとしたら、虎杖に“主人公らしさ”が感じられないのはなぜだろうか。いろいろと理由は挙げられるものの、ここでは1980年代以降の少年漫画の主人公類型という観点から考えてみたい。 結論から言うと、虎杖があまり主人公らしく感じられないのは、彼がこれまでの少年漫画のパラダイムから逸脱する“第三世代の原子力少年”だからではないか。 目次“自分では制御しきれない力を秘めた少年”という主人公類型からの逸脱「原子力少年」第一世代の命題と、第二世代が切り拓いた可能性『呪術廻戦』が徹底的に否定する“原子力の平和利用”という成

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    juneboku
    juneboku 2024/03/29
  • 中村聡×岩田太(晴れる屋)対談 カードゲームが“この世で最も面白い遊び”に足り得る理由

    「トレーディングカードゲームは、当の意味で文化になった。その時、もう大丈夫だと確信したんです」 世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)『マジック:ザ・ギャザリング』が1993年に発売され、2023年はTCG誕生から30周年というメモリアルな1年である。 いまだに世界を席巻する『マジック:ザ・ギャザリング』に追従する形で、この30年間、国内でも多くのTCGタイトルが開発された。 それが現在、過熱的な人気によって連日のように報道される『ポケモンカードゲーム』であり、週刊少年ジャンプの名作から生まれた『遊戯王オフィシャルカードゲーム』であり、国内人気IPとのコラボを前提にする『ヴァイスシュバルツ』であり、今回の対談に出演していただいた中村聡さんも漫画に登場した『デュエル・マスターズ』であったりする。 幾千ものTCGタイトルが生まれ、遊ばれた。あるいは歴史の中でその名を見るだけになったタイ

    中村聡×岩田太(晴れる屋)対談 カードゲームが“この世で最も面白い遊び”に足り得る理由
    juneboku
    juneboku 2023/07/31
  • 浜崎あゆみにおける「セカイ系」の詩学──あるいはTohji的ロードサイドの風景について

    11月刊行予定の『ferne vol.2 セカイ系✕音楽特集号(仮)』に収録の、主宰である北出栞氏による批評を先行公開。 2021年刊行の『ferne』創刊号についてはこちら 2023年にデビュー25周年を迎えた浜崎あゆみ。アニバーサリーイヤーということで各種テレビ番組への出演が相次ぐほか、「Y2K」「平成レトロ」の文脈で視線を向けられる機会も増えている。 40歳を超え、いまでは母ともなった浜崎あゆみは、最新アルバム『Remember you』のジャケットでは漆黒のロングドレスをまとい、「伝説の歌姫」と呼ばれるに相応しい風格を誇っているように見える。新たに彼女を知ったリスナーからすれば、ともすると20年超の長きにわたり強かに芸能界を生き抜いてきた、「強い女性」のイメージを持つかもしれない。 しかし1998年のデビュー時から全盛期とされる2000年代前半までの「浜崎あゆみ」とは、果たしてそん

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    juneboku 2023/07/31
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