寛政5年(西暦1793年)に出された「相撲隠雲解」 その後、多くの相撲書がそこに記された 「四十八手」に習いました。 四十八手の内の「掛手十二手」 (★印は現在の82手にその名を残すもの) 二足掛 一本掛 内掛 ★ 外掛 ★ 手斧掛 ★ 泥障掛 呼掛 渡り掛 手繰掛 掛靠れ 傳へ掛 水掛 見比べて行く相撲書は次の四つ。 ①大正12年「日本体育叢書:相撲」樋渡雋次郎(しゅんじろう)著 目黒書店 ②昭和10年「昭和相撲便覧」小泉葵南著 野崎書房 ③明治44年「角力(スモウ)百手」武藤郁著 伊藤文字 ④明治44年「相撲四十八手 附・裏四十八手」 木村庄之助述,河合英忠画 共同刊行:金洪舎 まず「水掛」から見ていきましょう。 ①「日本体育叢書:相撲(大正12年)」の「水掛」 「水掛は體形に於いて蛙掛と何等異なる所はないが、只 甲の掛けた足(右)と乙の掛けられた足(左)とが共に宙に浮いて居り、