ノーベル化学賞に決定した根岸英一米パデュー大特別教授が1日、文部科学省を訪れ、高木義明文科相らと対談した。文科相からは、日本の若者に対する施策やアジアと比較した日本の研究レベルなどについて考えを聞かれたという。 根岸さんは「若者は競争が好きだと思う。最近、教育から競争を取り除く傾向があるがそれは人間の本質を無視したもので、正しい競争を促進するような方向にもっていった方がいい」と答えた。さらに、「教育・研究は日本の土台の一つ。特に研究は資本だ。今は予算をカットする方向で動いているようだがより良く、多く、正しく投下することで日本の活力を生み出す形にもっていく必要がある」と、政府の研究開発政策に対して注文をつけた。