メジャーリーグと日本のプロ野球の違いはさまざまだが、なかでも連戦の多さ、移動距離の長さに伴う調整方法の違いが大きいところだろう。例えば、今季のマリナーズの場合、20連戦を最長に、18連戦、13連戦など本拠地と敵地を転戦しながら試合が続く。また、マリナーズの本拠地シアトルからレイズの本拠地であるフロリダ州セントピーターズバーグまでは飛行機で約6時間の距離。専用機での移動といえども、全米を回りながら、6カ月の間に162試合をこなすというハードスケジュールだ。 そのスケジュールのなかで、先発投手陣は中4日を基本として先発のマウンドに上る。今回はその先発投手の調整方法について、マリナーズのアシスタント・トレーナーである森本貴義氏に、身近に接してきたクリフ・リー投手(現レンジャーズ)の調整ルーティーンを紹介してもらった。 メジャーリーグのチームでは通常5人の投手で先発ローテーションを組んでシーズンを