長いタイトルになってしまった。学術的な話題を書こうと思うと、ついつい一つの文が長くなり、勢いタイトルも長くなってしまうものである。 以前から時々参加させてもらっている若手研究者による勉強会があるのだが、つい先日、地味ではあるが衝撃的な研究成果を見ることが出来た。将来有望なその若手研究者は、鳥類の脳の形態から推察される生態との相関関係を研究しており、絶滅した化石種にも応用できるのではないかという発表だった。 数多くのデータで裏打ちされたその研究成果を、専門ではない僕が全て理解できるわけではもちろん無いのだが、「始祖鳥は水鳥だった」という一言は衝撃的だった。あ、言い切ってはいけないか。「水鳥だった可能性がある」と言い直すべきだった。その根拠となるのは、現代の水鳥の脳の形態と、始祖鳥の脳の形態が近いという結果である。残念ながら細部まで理解することは、僕には出来なかった。なのでこの場で質問されても