作者の体験から生まれた絵本「いないないばあ」(文:松谷みよ子、絵:瀬川康男)「いないないばあ」という絵本は、作者である松谷みよ子さんご自身の思い入れのある一冊。 松谷さんはお子さんができたとき、赤ちゃんのための絵本がほとんどないことに気付き困ったそうです。「0歳児向けの絵本を作りたい!」そんな想いから生まれたのがこの絵本です。 くまさん、きつねさん、ねこさんといった順番に、動物が「いないないばあ」をしていきます。最後に人間の子供が登場するというストーリー。 登場する動物たちの表情が豊かなのが、この絵本の特長のひとつです。 それもそのはず、絵を描いたのは、世界絵本原画大賞にも輝いた瀬川康男さん。 「いないないばあ」は、その瀬川さんが、「赤ちゃんの絵本は、最高の画家が最高のものを描かなくていかんのだ」(本人談)という強い信念の元に描き上げた渾身の一作でもあるのです。