検討を始めたのは3年前,2005年の夏ぐらいになる。実際に導入しようと決定したのは2年前だ。トランスポートMPLSという言葉がない時代から,トランスポートMPLS的なアプローチを考えていた。 当時からもイーサネット専用線のサービスは提供していた。増え続けていたイーサネット専用線の需要に対して,既存の設備で提供しつづけるのか,あるいは当時出てきた新方式を使って対応していくのか検討し,後者でチャレンジしようということになった。その新方式がトランスポートMPLSである。 我々は,以前から様々なMPLSのネットワークを持っていた。それらに共通して,安定性が不十分という課題があった。それをどう解決しようかと考え,ソフトウエアやプロトコルの種類に依存しない,それらの影響を排除することによって,サービスの安定化や信頼性向上を目指せないかと考えた。これはトランスポートMPLSと同じ考え方である。 その後,