都市は一定限度の規模を超えると過密による弊害が生じるという考え方。経済協力開発機構(OECD)が2006年に作成したリポート「OECDテリトリアルレビュー グローバル経済における都市の競争力」(OECD Territorial Reviews:Competitive Cities in the Global Economy)のなかで、「一定限度(約700万人)までは大きいほど豊かなことを意味するが、その限度を超えると、大都市圏の規模と所得は負の相関関係になる」と分析している。リポートでは、「産業や消費が集中する魅力的な都市に人口が集中すると失業者もそこに集中し、それに伴ってスラム街が形成され、これを改善するために莫大(ばくだい)な行政コストが発生する」と指摘。また公害や地価高騰、住宅不足などの都市問題も発生しやすくなる。そのため、集積してから対策を講じるのではなく、集積そのものをコントロー