よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。ご存知、鴨長明「方丈記」にある世の無常をうたった名文だ。現代語訳にして、川面の泡は消えては生まれ……このくだりを思い出すと、「泡」に喩えるのが無礼なことは先刻承知だが、Googleが実験的製品として次々公開する製品/サービス群を連想せずにはいられない。 数日前、私が利用しているオンラインサービス「Google Groups」の機能縮小が発表された。11月にはファイル共有機能のうちアップロードと、ページ作成機能が停止されるという。来年2月には、ファイルのダウンロードも停止されファイル共有機能自体が消滅、事実上「Webからも読み書き可能なメーリングリスト」になる予定だ。 Google Groupsは、ファイル共有機能とメーリングリスト機能を併せ持つ掲示板サービスで、筆者は自分が住むマンションの管理組合絡みの連絡網として