「よく諦めなかったよね、そう言われます」――10年以上、“実際に動く”恐竜を再現しようと挑戦している企業がある。商業施設の壁画や博物館のジオラマ制作などを手掛けるON-ART(オンアート)は11月10日、中に人が入って歩くティラノサウルスの着ぐるみ「TRXO3」を発表した。 中生代から白亜紀に生息したティラノサウルスを全長8メートルのサイズで再現。着ぐるみの中には人間が1人だけ入り、飛行機の操縦かんのようなレバーを駆使し、手や足、首、口などを細かく動かせる。恐竜の動きをリアルに見せるために、化石骨格の研究や専門家の意見を参考にしたという。 骨格には航空機のボディなどに使われる炭素繊維(カーボンファイバー)を採用。鉄の約7倍相当の強度と軽量化を実現し、全体の重さは約38キログラムに抑えたという。表面には柔らかい樹脂製の素材を使い、安全面に配慮した一方、同社が商用壁画やトリックアートの制作で培
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