ブックマーク / honsuki.jp (4)

  • 幻想と誤解を解く本音トーク 『誤解だらけの人工知能』 | 本がすき。

    『誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性』光文社新書 田中潤・松健太郎/著 副題にある「ディープラーニングの限界と可能性」についての対話を中心とした、手軽に読める格好の入門書だ。特に「限界」についての専門家による明け透けな音トークは、巷にあふれる「ディープラーニング万能論」や「人工知能脅威論」がいかに陳腐で安易か、具体例を挙げて指摘する痛快な読み味がある。 音声認識エンジンという先端分野の研究開発者である田中潤氏を「専門家役」に据え、データサイエンスと人工知能について幅広いバックグラウンドを持つ松健太郎氏があえて「素人役」になりすまして素朴な質問をぶつけるという形式が、うまい。この構成が、読みやすさと一般読者のかゆいところに手が届く内容を引き出す効果を上げている。 人工知能という言葉には、「人間のように考え、答えを導き出す脳のシミュレーター」というイメージがつきやすい

  • 人間を超越する凄いAIが現れた!【 FAKE File3】田中潤 | 本がすき。

    AIに作業を代行させることで2万時間の圧縮に成功しました」 「このAIは人間を大幅に上回り、およそ85%の精度を担保します」 「AI導入以降、稼働ラインは8人から3人へ圧縮することに成功しました」 2018年、AIに関するIRやPRがリリースされ無い日はありません。特に多くのベンチャー企業からリリースされているように感じています。どこかの企業が「うちのAIは凄い」と誇り、マーケットは反応し、ソーシャル上は「SUGEEEEE!」とバズっている。それほどまでにAIは市民権を獲得して、日常に浸透していると言えます。 しかし、こんなにAIに関するIRやPRが相次いでリリースされているのに、どうして日は米国や中国に対してAI開発競争で負け続けているのでしょうか。「人工知能は人間を超えるか」の著者で知られる松尾豊先生は、現状を「日敗戦」とまで厳しく断罪しています。 AI開発の現場で、今何が起きて

  • 「チューリングテスト」にEugene君が合格した! 【 FAKE File2】田中潤 | 本がすき。

    「今現在の技術では実現しないし、2~3年先も開発の目処が立っていない人工知能技術」を、なぜか「できる!」「すごい!」と世界中で報道されています。そんなニュースを『誤解だらけの人工知能』著者・人工知能開発者の田中潤が「間違っている!」とズバリ斬りこみます! チューリングテストとは、数学者であるアラン・チューリングによって考案された「機械が知的かどうか」を判定するためのテストです。ルールは極めて簡単です。人間の判定者が、隔離された場所にいる人間と機械それぞれに、ディスプレイを通じて通常の言語での会話を行います。ディスプレイを使うのは声に左右されないためで、あくまで文字のみの交信に制限されます。このとき人間も機械も、人間らしく振舞います。判定者が、機械と人間との確実な区別ができなかった場合、この機械はテストに合格したことになります。 2014年、ウクライナ在住の13歳の少年「Eugene Goo

  • 「AI市長」が出馬した!【 FAKE File1】田中潤 | 本がすき。

    「今現在の技術では実現しないし、2~3年先も開発の目処が立っていない人工知能技術」を、なぜか「できる!」「すごい!」と世界中で報道されています。そんなニュースを『誤解だらけの人工知能』著者・人工知能開発者の田中潤が「間違っている!」とズバリ斬りこみます! 【File1】「AI市長」が出馬した! 2018年4月15日に投開票が行われる多摩市長選挙に「人工知能が多摩市を変える」というコピーで立候補した松田道人さん。結果は残念ながら落選でしたが、ネット上では比較的暖かい拍手で迎えられました。「いずれAIによる政治も可能性としては考えられるかもしれない」と話題になっていますが、専門家である田中さんは「フェイクだ!」と憤りを隠しません。いったい何が問題だと言うのでしょうか。 はっきり言って「どうしてこうなった?」の一言に尽きます。驚きを隠せません。 「AI市長」を謳う松田さんは、AIによる予算編成、

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