世の中に溢れている「人工知能すごい!なんでもできる!」のような楽観的な話でもなく、「人工知能やばい!仕事なくなる!」みたいな悲観的な話でもなく、淡々と現状のディープラーニングや人工知能の限界や可能性を書いた書籍。 そもそも、「人工知能」という言葉に人工知能学会ですら正確な定義はなく、よって人工知能学者と言われる先生方の認識や定義もばらばらというところから始まる。これまた各先生の定義にかなり幅があり、なんでもありの人から、ディープラーニング使ってないと人工知能じゃないという硬派まで千差万別。そりゃ一般の方たちは混乱しますね。 印象に残った話として「説明責任が必要な分野にはディープラーニングは浸透しない」という話。しかも、2030年代の予想として。これは、以前羽生さんが「将棋の場合は、AIの手の意図を説明することを求められるかもしれません...」と言っていた話とリンクする。 つまり、人間はある