「失神するほどくさい」とも称され、好き嫌いが分かれる滋賀特産の発酵食品「ふなずし」が、海外に飛躍しようとしている。滋賀県や県内の製造者が東南アジアでセールスに乗り出したところ、意外に好評だった。県はこれを受け、来年以降、トップセールスを行うなどして売り込み、本格的な輸出を目指す。 「食べやすい」「酸味があって酒のさかなにちょうどいい」。10月末、マレーシア・クアラルンプールで地元のバイヤーらを集めて開かれた県主催の商談会。ウナギの茶漬けなどとともに、人気を集めたのがふなずしだ。続くタイでの商談会でも好評だった。 これを受け、県は年明けにマレーシアやタイの旅行業者を招き、ふなずし作りの見学や試食を企画する予定だという。さらに来年度以降も東南アジアを軸に、ふなずしなどのトップセールスを検討。将来は、同じ発酵食品で独特のにおいを持つ製品もあるチーズになじむヨーロッパにも販路を拡大したい考えだ