登山で多い怪我の1つが捻挫、とくに足首を捻挫する人は少なくない。捻挫を防ぐにはどうしたら良いのか、または怪我してしまった時の最善の対処法は? 慈恵医大槍ヶ岳診療所でも活動する整形外科専門医として活躍する柴田俊一先生に話を聞いた。 捻挫を防ぐに、ふだん登山者ができること 登山を長く続けるには、捻挫を防ぐ必要があると強く訴える柴田先生。とくに多い足首の捻挫の原因となるのは、足を接地させるときに、予想した路面状況と実際が違っていて、不自然な動きをさせてしまうことだ。 ★前回記事:登山を長く続けるためにできる、捻挫の予防と対処法 本来、登山中は目で見て路面を観察し、無意識に正しい動きを行なっているのものだが、最近は途中でスマートフォンの画面を見たり、おしゃべりに夢中になったりしているときに、観察がおろそかなまま不用意に足を運ぶことがある。そんなときに、予想外の力を足に加えてしまい、足運びにクセがあ