台湾の与党、国民党は17日、臨時の党代表大会を開き、来年1月の総統選公認候補だった洪秀柱(ホンシウチュー)・立法院副院長(67)の公認を取り消し、新たに朱立倫(チューリールン)・党主席(54)を公認した。洪氏の支持率が低迷していたためで、同党がいったん選んだ総統候補をすげ替えるのは初めて。選挙の構図が一変するが、混乱による打撃の影響も大きそうだ。 大会では、洪氏の公認取り消しが挙手で採択されたあと、中央常務委員会が朱氏の公認候補指名を提案し、起立と拍手で承認された。指名を受諾した朱氏は洪氏の公認取り消しを「やむを得ない決定だった」とし、党の団結と再出発を呼びかけた。一方、洪氏は決定前、「取り消し手続きに疑義があり、認められないが、党員として受け入れざるを得ない」と述べた。 朱氏は経済学者出身で立法委員(国会議員)や桃園県長(知事)を歴任、2010年から直轄市の新北市長を務めている。早くから