3月11日に発生した東日本大震災から早くも3週間。いまだ多くの被災者が眠れぬ夜を過ごす中、日本が世界に誇る文化を発信するオタク業界にも大きな影響が出始めている。 3月に開催される予定であった東京都主催の「東京国際アニメフェア2011」、及び都の表現規制の取り組みに反発する出版社が中心となって同日に開催を予定していた「アニメ コンテンツ エキスポ」の中止に始まり、大小問わず続々とアニメ・漫画関連のイベント・ライブは中止。また、ゲーム業界も人気シリーズ最新作『龍が如く OF THE END』(セガ)の発売が延期。災害脱出ゲーム『絶体絶命都市4』(アイレム)は発売中止。「東京ゲームショウ2011」の開催も危ぶまれるなど、見通しの立たない今後の展開に各業界は頭を抱えているようだ。 「角川書店は5月25日発売予定の『涼宮ハルヒの驚愕』が刷れないかもしれない、と戦々恐々としています」 と語るのはオタク