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2012年9月25日のブックマーク (1件)

  • 舞面真面とお面の女/ネタバレ感想|黄金の羊毛亭

    2010年発表 メディアワークス文庫 の1-2(メディアワークス) 書は、「一月 一○日」の章で一旦は謎が“現実的に解明”された後、最後の「一月 一二日」の章では面が妖怪だったという“オカルトな真相”が提示される、二段構えの構成となっています。現実的な謎解きの後にオカルトな結末を用意するという趣向そのものについては、ミステリファンであればいくつもの前例(*1)を挙げることができると思いますが、それらの大半がどんでん返し/サプライズを狙ったものであるのに対して、書はそれとはやや違ったところがあるように思われます。 例えば、面を被った“みさき”の不自然に時代がかった口調(*2)や、面の口元におちょこを持ってきただけで“飲んでいる”という奇妙な振る舞い(93頁・他)など、随所に“真相”を匂わせる部分がありますし、“みさき”の“これはな、妖怪の面なんだよ”(198頁)という台詞などは必要以上に