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ブックマーク / pub99.hatenadiary.jp (4)

  • マジスキ 由紀菜ルート読解・その1 - ここにいないのは

    マジスキ自体の感想は→マジスキ 感想 - ここにいないのは 。 この感想において由紀菜ルートを“今時珍しい、まともに捻られた嬉しくなるような時間SF”と述べたのですが、自分の中で情報が整理されていないまま何となくの理解でここまできていました。しかし今回、再プレイする機会があったので整理してみました。 整理したのは2点で、1点目は由紀菜の時間移動に焦点をあて、2点目は作品内の時間移動に焦点をあてました。今回はその1・由紀菜の時間移動について述べています。その2はいずれまた、いつか、情報を整理し終えた時に。 この整理は間違った理解に基づいているかもしれませんので、事実と異なる所があれば指摘していただければ幸いです。 また性質上どうしようもなくネタバレですので、未プレイの方はご注意してください。 まず条件からいきます。 由紀菜は最初は偶発的に時間移動させられます。その原因は作の非現実的設定『ビ

    マジスキ 由紀菜ルート読解・その1 - ここにいないのは
  • マジスキ 感想 - ここにいないのは

    1.初めに 何よりもまず、素晴らしい出だしに感動しました。 時系列も人物関係も訳の解らない状況を羅列しながら、切れがよいため見事に気をひく畳み掛けになっています。そして作品内人物にとって偶然・運命に見える事象を起こしつつ、計画されたかのような操作された裏を探りたくなる、妙にわくわくした感覚。あした出逢った少女を彷彿させる、これぞ呉シナリオに求めている技だと思い出しました。 新学年のクラスの雰囲気が学生として適度に荒んでいて適度に烏合の衆で、先生がまとも社会人であり、妙に萌えゲ離れしていました。ただそれは今までの呉シナリオでも集団心理の生成のいがかわしさと変遷の軽々しさが書かれていましたし、辺縁の設定としては当然なのかもしれません。そのことで主人公とヒロインたちの結びつきが強くなり、他の集団との孤立が深まることとなります。また異世界と現世界を行き来する方法や影響が大きく物語を左右します。(※

    マジスキ 感想 - ここにいないのは
  • Rewriteから派生して読むと面白い小説10選 - ここにいないのは

    間口は広く、切り方もかなり多彩に成り得るのですが、取り敢えず10作に絞ってみました。……それを名目に好きな小説を並べてみた感もあるのですが、まあセレクションが古臭いは禁句で一つどうぞ。 超人 「理解」(テッド・チャン、『あなたの人生の物語』所有) 『人間以上』(シオドア・スタージョン) 上は拡張された認識による戦闘描写の極地の一つ。ロミオ作品の戦闘描写への物差しとして最適です。 下は超人でありながら人としての出来そこないたちが集合し起こりうる何かを書いています。参考までに。 認識の進化 『果しなき流れの果に』(小松左京) 途端、意識と認知が縦方向に引き延ばされる。 事象は縦割り。 時間は交差する非論理の流れだと知る。 俺はハシゴをよじのぼっていく。 高く、どこまでも高く。 山よりも空よりも高く、宇宙よりも時間よりも上… そこからは、万物が見えた。 (Moon【ミラクル大冒険】より) ……か

    Rewriteから派生して読むと面白い小説10選 - ここにいないのは
  • WHITE ALBUM2 〜introductory chapter〜 感想 - ここにいないのは

    前作が出たのは1998年5月1日のこと。それから12年後の2010年3月26日、2の序章である作が発売されました。シナリオ容量は全体の2割程度と言われていて有料体験版とも揶揄されていますが、滅法面白い(その面白さに癖はありますが)ので躊躇っているなら購入をお薦めします。 初めに言っておきますと、買うなら初回限定版をお薦めします。書下ろし小説「雪が解け、そして雪が降るまで」を読むか読まないかで、作品の受け取り方が大きく変わってくるからです。2のclosing chapterが出る頃に作をやろうとしてもこの限定版付属小説が手に入れやすいかどうか判らないですから、今のうちに手に入れといた方がいいんじゃないかと思います。1000円しか違いませんし。 さて、2のシナリオライタは丸戸史明氏。発表された時は大体の人が驚いていたと記憶しています。しかしホワイトアルバムの売りとなった三角関係と修羅場を思

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