8日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明最終案が10日、判明した。南シナ海問題について「依然として深刻な懸念を持ち続けている」と表明。一方、当初案にあった尖閣諸島をめぐり日中両国が対立する東シナ海情勢に関する部分は丸ごと削除された。 南シナ海問題では中国に強いメッセージを示す必要があるとの判断だ。同時に、ASEANが直接関係しない東シナ海問題では批判を避け中国を過度に刺激しないよう配慮したとみられる。 当初案では南シナ海に関し「最近の情勢に懸念を表明」と「深刻」は入っていなかった。このためベトナムが盛り込むよう要求し、最終的に受け入れられた。また、東シナ海は、中国を念頭に「緊張を高め、現状変更につながる一方的な行動を控えるよう求める」となっていた。(共同)
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