東京電力福島第一原子力発電所でたまり続けている「トリチウム」という放射性物質を含む水の処分をめぐって国の有識者会議が開く公聴会に、福島県漁連が参加することになり、海などへの放出にあらためて反対する意見を表明する方針です。 福島第一原発で出る汚染水を処理したあとの水には、取り除くのが難しい「トリチウム」という放射性物質が含まれ、原発の構内で先月26日現在、タンク680個分、およそ92万トンが保管され、増え続けています。 この水の処分をめぐって、国の有識者会議は一般から意見を聞く公聴会を開くことになり、福島県漁連は今月30日、富岡町で開かれる公聴会に参加し意見を表明することになりました。 国の有識者会議は、海への放出や地中への処分といった選択肢のうち、薄めて海に放出する方法が、最も早く低コストで処分できるとする評価結果をまとめていますが、県漁連はこれに反対する意見を表明する方針です。 トリチウ