20世紀に開発されたボードゲーム『ディプロマシー』、今でも高い知名度を誇る古典的作品です。『ディプロマシー』のテーマは第一次世界大戦であり、プレイヤーはイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、ロシア、トルコの7か国に分かれ、ヨーロッパにおける領土の拡大を目指して、外交交渉と軍事戦略を駆使しなければなりません(ルールの詳細はWikipediaでも解説されています)。 大学における政治学の教育でボードゲームを利用する取り組みが広まったのは、おそらく1990年代に入ってからではないかと思いますが、当初から『ディプロマシー』は国際政治学の教育現場で教員と学生の双方から支持を受けてきました。日本でも一部の大学で教育に活用する試みが見られます(例えば、大正大学では2013年にプチ・レクチャーの教材として使われたことがあるようです)。 ただし、このようなボードゲームの利用においては、教育的な