ハードウエアからの取得データを利用し、本質的な経営課題解決を目指す。そんな事例は、ロボット分野でも生まれ始めている。その1つが国も含めて導入支援する畜産分野の搾乳ロボットだ。代表的なメーカーとして、オランダLelyやスウェーデンDeLavalなどがあり、国内でも導入が進んできている。 簡単にいうと、搾乳ロボットは乳牛などの畜産を対象とした自動乳搾り器である。センサーで乳頭の位置を検出し、マッサージ、洗浄した後に、自動で搾乳機を装着・搾乳する。1頭だけを個別に搾乳するロボットから、ロータリー式になって一気に数十頭を搾乳するロボットまで様々なタイプがある。 ロボット単体を導入するのであれば、2500万~3000万円ほどの投資で収まるかもしれない。しかしロボットシステム全体、それに伴う牛舎の改造などを含めると全体で億単位の投資になってくるだろう。それだと畜産家は投資をためらってしまう。 ただ畜産