「天候」と「体調」は関連するか 昔から「天候」と「体調」の関連については、あれこれ言われてきました。たとえば「天候が崩れると体調が悪くなる」「雨が降ると古傷が痛む」「低気圧が近づくと頭痛がする」などといったものです。実際に周囲の人から聞いたことのある人も多いでしょうが、特に痛みに関するものが多い印象です。 ただ、こうした体験談はよく聞く一方で、天候と症状の直接的な因果関係については懐疑的な意見も少なくありません。だから「気のせいに違いない」「あまりに大げさすぎる」「繊細ぶっているんじゃないか」などと心ない言葉を発する人もいます。 でも実際、臨床の現場でも、天候による体調不良を訴える患者さんを診る機会はよくあります。全般的な体調不良であれば「気象病」、痛みに関連するものは「気象関連痛」「天気痛」などと呼ばれています。 因果関係を証明するのは難しい 気象病については、医学的に明確なコンセンサス