中央銀行の罪 市場を操るペテンの内幕 作者: ノミプリンス出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/06/06メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る今の経済は僕にとっては複雑すぎる。デフレが続けば消費をしなくなって結果的に景気が後退するから、金利を引き下げて投資や消費を促し、それでもダメなら量的緩和だ、というのは理屈としては理解できるが、かといってその単純な理屈のままに実体経済に供給された金が反映されるわけではない(単純にやり方がまずいのもあるが)。 低金利は確かに人々を投資に駆り立てる効果があるだろうが、それが生産的なものかどうかははっきりとしない。投資が高リスクなものへと向かい、破綻が早まるだけかもしれない。金が供給されたところで、それがきちんと実体経済に反映されるところまで届くのかという問題もある。需要と供給、そこに住む人達の経済に対する認識、リスクに対する意識、