ブルズ、レイカーズで黄金時代を築き上げた稀代の名将が、 20シーズンにも及んだ栄光のコーチ生活にピリオドを打った。 最後の戦いを終えて見せた、笑顔に込められた想いとは――。 ことによると、フィル・ジャクソンはシーズンが始まる前からこの結末を予感していたのかもしれない。 去年7月、2010-'11シーズンもロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチとして戻ってくると表明したとき、ジャクソンはプレスリリースの文中で「これが私にとって“ラストスタンド”になる」と宣言した。その後、シーズン前の会見でも、シカゴ・ブルズでの'97-'98シーズンを“ラストダンス”と名づけたように、このレイカーズのシーズンに名前をつけるとしたら何になるかと聞かれ、「7月のプレスリリースにも書いたように、これは“ラストスタンド”だ」と繰り返した。そう言った後で、ジャクソンは「カスターのような結末にならないように願っているけれ