先週の豪雨で、永久に失われてしまった一本の杉の樹。 雨上がりに燦々たる日射しを浴びて、キラキラの宝石と化した雫で何度も飾られたあの樹。 私にとってかけがえのない撮影の友であったあの樹の喪失を惜しむ思いは、数日たった今も薄らぎはしません。 これまであの樹とともに撮った煌きたちの写真を見返すたびに、もう二度とこんな煌きはあの樹では撮れない。あの樹は思い出と、写真の中にしかもう存在しない。それをつくづく思い知らされるところです。 まだ、悼む思いは表しきれません。今回も、失われる前、梅雨の晴れ間に最近撮れたものからいくらか写真を取り上げて、追悼記事を続けたいと思います。 私の大好きな青い煌めきは、何度もこの樹で見られました。 この時は朝ではなく、雨上がりの昼過ぎでした。 背景をなす広葉樹ともども、大雨とともに押し流されてしまいました。 虹色の輝きに飾られて。 夕暮れに入っていく時間に撮れたものは、