ブックマーク / niigata-sanpo.hatenablog.com (289)

  • 海の女神の社へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    海に沿うように奥へ続く細い道。海辺にある多伎神社への参道。 義経伝説も残る、海の女神を祭る社へ。 天気がいい日、村上市の多伎(たき)神社へ。 ちょうど日海に三面川が流れ込むあたり、 奥に見えるこんもりとした木々の中に、海を望むように社が建っている。 海のすぐ脇を歩く参道や、社殿周辺の神聖な雰囲気が好きな場所。 車を止め、細い参道を歩いていく。天気がいいので、海がとてもきれいだ。 道の左は海、右は蒼とした樹林。  海にせり出すように大きな木が覆いかぶさってくる。 考えてみると、海と森を両方感じながら歩くこの参道は、とても贅沢な気がする。 でも、そんなふうに思えるのは天気がいいから。 海が大荒れだったら… 冬の吹雪の日だったら… 行く勇気はございません。 2目の赤い橋を渡っていくと、 多伎神社に到着。 目の前は海。背後は断崖。この窮屈な場所によく建てたものだ。 背後を蒼とした樹林に囲ま

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    k10no3 2022/04/26
  • カタクリの咲く山城へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    花に誘われるように登ってきた高内山。 山頂から見える日海が春の光に照らされて輝いていた。 カタクリに誘われるように登ってきた高内山。山頂はもうすぐ。 深さ2mはあろうかという空堀り跡。 ここで槍や弓矢を持った兵に囲まれたらひとたまりもないが、 現れたのは、 綺麗なショウジョウバカマたち。 空堀りの両脇にたくさん咲くので、毎年楽しみにしている。 目線の高さに咲く花を楽しみながら進む。 高内山山頂に到着! 「頂上めざしてがんばろう! 頂上から見る米山や日海はサイコーだよ!」 地元の小学生が描いた途中の看板のメッセージどおりの景色。 おじさん、がんばったよ。 246mの山だけどね… 海が見える丸跡には、地元の小学校同窓会によって、高内城址の碑が建てられている。 城主は上杉家の家臣、大熊備前守朝秀という武将。 眺めのいい山城で、まわりの状況も察知しやすかっただろう。 看板によると、左に妙高山

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    k10no3 2022/04/23
  • いつもの森で雪割草 - NIIGATAさんぽびと

    夕方、少し時間があったので、いつもの森へ。 今年も咲いてくれた雪割草ををゆっくり楽しんだ。 今回は雪割草ばっかり! よろしければお付き合いください。 思い立つとちょこっと出かけるお気に入りの公園。 春になると毎年同じ場所に雪割草が咲くのだが、色も形もいろいろあって楽しめる。 今年も「行かなくちゃ」と、恒例の見廻り(?)にやってきた。(別に義務ではないんですが) ふむふむ、今年も十分な咲き具合… いいでしょう、合格です。(何の権限もありませんが) 森の中に咲いているように見えるが、 実はここ、駐車場のすぐ脇。ハイヒールのご婦人でも鑑賞できるラクラク雪割草スポット。 散歩にはならないが、しゃがんで身をよじったりするので、腰痛持ちにはかなりの運動… (痛たた) 森の中ではあまり見かけないので、ここに植栽したのかもしれない。 私のようなモノ好き以外は、ほとんど通り過ぎてしまう小さい花たち。 鮮やか

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    k10no3 2022/04/09
  • 旧街道で出会った梅 - NIIGATAさんぽびと

    昔はたくさんの人が行き交った旧北国街道。 集落の細い道を走っていると、満開の梅が目に飛び込んできた。 畑のような空き地に立っていた梅の木。 満開の花が白く輝いている。 この2日前に出かけた亀田の梅林で、タイミングが合わずにガッカリして帰ってきたばかり。 思わず車を止めて、プチお花見。 この日はまだ、この辺りの梅も咲いていなかったのだが、 どうしてこの木だけ、これほどの勢いで咲いているのか不思議。 陽当たりが良いためか、よほど土がいいのか。 白い花が青空によく映えて。 奥に見えるもう一も満開だった。 似た感じの木だが、同じ空き地にあるということは、同じ血を引く(?)木だろうか。 おそらく「他に先んじて咲くべし」を旨とする梅の一族… (んなこたぁない) 先日見た「藤五郎梅」とは、花びらの数や雰囲気が違う。 この木も梅干しを作ったりするのだろうか。 桜もそうだが、同じ木でも見方によって表情が変

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    k10no3 2022/04/06
  • 海をのぞむ城跡へ - NIIGATAさんぽびと

    寄り道ばかりの里山歩きもようやく目的地へ。 城跡の向こうに広がる日海がキラキラと輝いていた。 林を抜けて、視界が開けた。海が見えるといよいよ目的地。 久田城址に到着。 丘陵の先端部にある小高い場所。視界を遮るものもなく見晴らし抜群。 ご夫婦だろうか、お弁当を広げていた。天気もいいし、ここでべるのは最高でしょう。 見晴らしがいいということは、それだけ海風も強いということ。 木がこんな形になるくらい。この日は無風だったのだが、まるで強風に吹かれているように錯覚する。 今日の海は穏やかで気持ちがいい。キラキラして綺麗だった。 さて、海も見たし、陽も傾いてきたし、そろそろ帰ろう。 帰り道。木の影もだいぶ長くなって。 陽が傾いて、雪割草もさっきとはまた違った表情。 この花たちがこれからもずっと見れるように。 今日は結構歩いたなあ。 しゃがみこんで花を撮ったり、寄り道ばかりしてしたので、足が棒にな

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    k10no3 2022/03/31
  • いのちのチカラ - NIIGATAさんぽびと

    春の里山を歩いていると、自然の息吹があちこちに。 目を凝らさなければ気づかないほど小さなものでも生きるチカラを持っている。 遊歩道の先にある城跡を目指して。里山散歩の続きです。 空に向かって力強く伸びる木々。 冬を耐え抜いた逞しい姿。もうすぐ芽吹き。これから葉っぱをぎっしり付けていく。 小さな新芽が太い木の幹からいきなり出ていた。 枝になるのか? それとも別の植物が隙間に入り込んだのか?  緑色の小さな命。 大きな木にモシャモシャぐるぐる巻きついて上へ、上へ… したたかに生きる植物もたくさんいる。 巻きつかれている方はどう思っているのだろう。聞けるものなら聞いてみたい… まだ明るい緑色の葉っぱ。これからせっせと養分を造っていく。 道の脇に大きな木が横たわっていた。 その上にびっしり生えたコケが、馬のタテガミのように光っていた。 よく見ると、無数の蒴(さく)を伸ばして胞子を飛ばす準備をしてい

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    k10no3 2022/03/28
  • 雪割草をたどって - NIIGATAさんぽびと

    咲き始めたばかりの雪割草を探しながら、 日海を見下ろす高台の城址を目指して春の里山歩き。 前回の続きです。 六万部塚の雪割草に癒された後、天気がいいので、このまま遊歩道の先へ。 この道沿いにも雪割草が咲いているはずだが、さてどうだろう。 歩き出して間もなく、別れ道があった。 目指す城跡へはまっすぐ進めばいいのだが、いつもの癖でついフラリと脇道の方へ。 麓のどこかに下りる道だろうと想像がついたが、歩きたかったのでしょうがない… 利用する人もあまりいない感じの静かな道を。 陽射しがあると、なんでもない葉っぱも美しい。しばし静かな時間を楽しんで。 道は麓に向かって徐々に下っていく。 どこに出るのか行ってみたいのは山々なのだが、また登ってくるのはシンドイし… この辺で引き返すことにした。「楽に楽しむ」という揺るぎない信念! 分岐まで戻り、また尾根筋の遊歩道を進んでいく。 なだらかで歩きやすい一

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    k10no3 2022/03/25
  • さあ春だ - NIIGATAさんぽびと

    里山の雪が消える頃、花を咲かせる雪割草。 眠っていた散歩の虫もウズウズしてきて、お気に入りの里山へ。 三月。 暦を見ながら「まだ早いか」「もう咲いたかな」と毎年楽しみにしている雪割草。 まだ咲き始めだろうなと思ったが、珍しく天気が良かったので、いつもの里山へ。 毎年、この時期にここへ来ると「春になったな」と思う。 お寺の裏山に広がる雪割草の群生地。 いつも登り口で真っ先に出迎えてくれるキクザキイチゲの姿はまだなかった。 でも雪はほとんど消えていて、なにより今日は天気がいい。 気持ち良く散歩できそうだ。 今年も会えた雪割草! ファインダーの中でこの花を見ていると、とてもうれしくなる。 可憐な姿がそう思わせるのだろうし、やっと訪れた春を実感できるからだろう。 でも、やはり少し早かったようだ。まだポツンポツンと咲いている程度だったので、先へ。 村岡城址から六万部塚へ向かう。 いつもは道端に咲く花

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    k10no3 2022/03/21
    撮りたい(笑)
  • たまにはカラフルに Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    色が少なくなる冬。たまに鮮やかな草花を見たくなって公園の温室へ。 ちょっぴり南国気分(?)の色彩構成。 三条市の保内公園にある「熱帯植物園温室」へ。 総ガラス張りの温室の中には、 バナナ、パパイヤ、ハイビスカス、コーヒー、サボテンなど 様々な亜熱帯植物が育てられている。 県立植物園よりさすがに規模は小さいが、あちらは有料、こっちは無料。それに、なんと言っても空いている… むしろ、入場無料でこれだけ立派な施設を維持していることに感心する。 一歩中へ入ると、ムッとする暖かさ。 おまけに湿気が多いので、たちまちレンズは真っ白け。 拭いても拭いてもすぐ曇る。撮るのはしばらく諦めて、カメラが室温に馴染むまでウロウロ。 そして日も貸切… 時期のせいなのか、期待していたより咲いている花の種類は少なめだった。 それでも「色のある被写体」は久しぶりなのでうれしい。 たくさん咲いていたのは、テリハノバンマツ

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    k10no3 2022/03/02
  • 静かな帰り道 - NIIGATAさんぽびと

    やわらかな冬の陽が射す遊歩道。 ザク、ザク、ザク、雪を踏む音が静かな森に響いて。 冬の晴れ間の森さんぽ、ラストです。 雪の上に顔を出したものがどれも綺麗に見えて、楽しんでいるうちに、 あらら…  青空が見えなくなってしまった。 だんだん雲が出てきたのは気付いていたが、陽が翳るようになってきた。 やっぱり冬の新潟、天気はそう長く続かない。むしろ今日の陽射しは儲け物だった。 空を見ると、これから厚めの雲が来そうだ。 少しペースを上げた方がよさそう… 目についたものをちょこちょこ撮りながらペースアップ!(と言うものの、寄り道ばっかりなんですが) 陽が翳ると、スーっと辺りが冷えていく。 陽のチカラってすごい。 木から落ちてくる水滴が、池の上に絶え間なく波紋を作っていた。 少し暗くなった道。長い階段を登っていく。 びっしり苔模様になった松の木。 小高い峰の一番上にあるベンチ。 階段を上り切って、ここ

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    k10no3 2022/02/16
  • 冬の陽 - NIIGATAさんぽびと

    この季節にしては珍しく天気がいい休日。 たまには陽射しの中、森の道を歩きたいなあと、いつもの公園へ。 天気予報では、今シーズンも雪が降るぞ降るぞと言っていたが、 確かに山間部は記録的な大雪で、津南町では3メートル(!)を超えたらしい。 幸いなことに、私の住む平野部では、今年はまだ格的な雪かきをしないで済んでいる。 (去年は酷かった…) ただ、降らぬまでもドン曇りの日が続くのは冬の日海側の宿命。 毎日天気は悪いし、寒いし、コロナだし…  どうしても冬ごもり気味になる。 休みの日、窓がなんだか明るいので外を見てみると、予想外にいい天気。久しぶりの青空。 これは散歩に行かなくちゃもったいないと、支度を始める。 さりとて、人が多いところへは行きたくない。 こんな時は、近くて静かないつもの森へ。 途中の道路にはまったく雪がなかったが、 公園に着いてみると、地面には雪が残っていた。 ザクザク… 木

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    k10no3 2022/02/09
  • 散る葉、泉恵園 - NIIGATAさんぽびと

    秋の陽に照らされる池。モミジがたくさん散っていた。 落ちてもなお美しい姿に、また足が止まって。 少しずつ陽は傾き、広い庭に影の部分が多くなってきた。自然と足早になる。 歩いていくと、陽に照らされた池に散ったモミジが… うう… きれいに見えてしまう… これはしばらく動けない。しょうがないなあ。 落ちた葉。映る葉。どちらも美しい。 着物の友禅模様のよう。 当はもっといたかったが、太陽は待ってくれない。 後ろ髪を引かれながら、また歩き出す。 紅葉には夕方の光がよく似合う。真っ赤なモミジもより鮮やかに。 広場に白い山茶花が咲いていた。 さっきまで照らされていた葉が、わずかな時間で影になっていく。 これは後で撮ろう、なんて思っていてはダメ。きれいに見えたその時にシャッターを押していく。 葉が散り落ちた石段に夕方の光。束の間の輝き。ちょっと暖かく、ちょっと寂しい。 訪れる人も減ったこの時期、紅葉の名

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    k10no3 2021/12/25
  • 清水園そぞろ歩き Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    スイスイ… スイスイ…  秋の明るい光を浴びて、もみじ色の水面を泳ぐ水鳥。 新発田のお殿様もきっと見ていた風景に、心も和むそぞろ歩き。 日的な秋の風情を味わいに、新発田市の「清水園」へ。 越後新発田藩の藩主・溝口家の下屋敷で、広い池を囲む回遊式庭園がある。 四季折々に趣がある庭で、もちろん紅葉も美しい。 もう散ってしまった葉、これから色づく葉。 種類や場所によって、紅葉の進み方はそれぞれだったが、この空間の中では、どれも風情がある。 清水谷御殿といわれた書院の中へ。 幕府の目を考慮して、きわめて簡素な数奇屋風の建物にしたというが、 広大な池と庭園を望むこのお屋敷、十分贅沢です。 広い池と美しい庭園を望む贅沢。さすがお殿様の下屋敷。 外へ出て、池のまわりを。 もみじ色の池で、カモが気持ちよさそう。 陽を浴びて輝くモミジ。 池のほとりで見つけたかわいい実。 池には色とりどりの錦鯉が。水が冷た

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    k10no3 2021/12/18
  • 笹ヶ峰の秋 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    ブナ、ミズナラ、白樺、カエデ、カラマツ… 多様な森が息づく笹ヶ峰高原。 澄んだ空気に包まれて、色づいた木々のなかを歩く。 歩き始めると、いつものように白樺林がお出迎え。 その向こうには色づいた木々が輝いている。 秋色に染まった笹ヶ峰高原。 日百名山にも数えられる妙高山の麓、 標高1,300mにある笹ヶ峰には広大な草原が広がり、どこか牧歌的なムードが漂う。 広い秋の景色を楽しみながら。 美しい風景が見渡す限り広がっている。空気が美味しい。 真っ赤な実も、 真っ白な山も青空によく映えて。 開放的な牧場脇の道をそれて、ここから森の中へ。 いろいろな樹木が色づく森を行く。 オレンジ、黄色、茶色、どれも美しく、目移りしながら歩く贅沢。 多彩な散策コースがある笹ヶ峰高原は「森林セラピー基地」にもなっている。 森林セラピーとは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴で、 森を楽しみながら心と身体の健康維持や

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    k10no3 2021/12/04
  • 紅葉の仙人池 Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    秋色に染まった池のまわりをゆっくりと。 あちこち足を止めながら、やっと半分。 前回の続きです。 細長い池の一番奥からは視界が開け、池が見渡せる。ちょうど風も止んで。 山には少し雪が見える。 山もきれいに色づいている。 見る場所や光の具合によって、歩くにつれて景色が変わる仙人池。気持ちいい道。 まわりをぐるっと歩いていても、この池には流れ込む川も、流れ出す川も見当たらない。 なのに、いつも同じように豊かな水量がある不思議な池。 途中で折れて、幹だけになった木。キノコが出てきて鬼の金棒みたいだ。 一周歩いて池ともお別れ。名残惜しいがそろそろ戻ろう。 まだ時間は早いのに、夕方のような光に見える。 太陽の高さや、木々の色のせいなのだろうが、秋の日は時間が早く進んでいく。 コブコブの大木。 なんだか外国の童話に出てきそうな、怖〜い森の精の横顔みたいに見えた。 色づいたカラマツが陽を浴びて。 今シーズ

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    k10no3 2021/12/01
  • 水、清く - NIIGATAさんぽびと

    黒い岩の上を白い飛沫を纏って落ちる水。 山深い場所にある古くから信仰の対象とされてきた滝へ。 長岡市の山あい、高龍神社からさらに奥へ進んでいくと、 竹之高地の「不動滝」が見えてくる。 落差50m、飛沫を纏って流れ落ちる3層の滝は美しく迫力がある。 昔、弘法大師が全国行脚の際に訪れ、この滝の荘厳さに心を打たれたと言われている。 毎年「滝開き」が開催され、滝壺で「滝行」も行われる。 滑り落ちないよう気をつけながら、滝の一番下へ。 きれいな山の水。 水は変幻自在。どんな形にも、どんな表情にもなれる。 大きな音を立てている滝壺の一方で、足元の落ち葉はとても穏やか。 静と動、どちらも同じ水辺の表情。 この滝の上には、古くからこの地で信仰を集めるお不動様がある。 お参りしていこう。 不動滝の上の広く平らな場所に建つ、「竹之高地不動社」の社殿。 鉄筋コンクリート造りでとても頑丈そう。 2004年の新潟県

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    k10no3 2021/11/25
  • 静かな遊歩道を - NIIGATAさんぽびと

    足元に落ちていたオレンジ色の杉の枝。 見る人などいないのに、この美しいグラデーション。自然は不思議だ。 「アトレとど」の脇を通って、奥へ続く遊歩道へ。 名水の水汲み場に行く人は結構いるが、こちら側まで来る人はあまりいない。 奥の方にはキャンプ場があったはずだが、どうなっているだろう。なんだか人の気配が感じられないが… ついさっきまで出ていた太陽が、あれ… 雲に隠れてしまった。あたりから輝きがなくなった。 この日の天気予報は、全県「晴れ」で行楽日和と言っていたのに、 「出かけた先だけ天気が悪い」… という散歩あるある。 ただでさえあまり人の来ない道。天気が良ければ気持ちいいが、陽が陰るとなんだか心細くなる。 ちょうど薄暗くなったタイミングで、この看板… だが熊鈴はもう付けている。 聴こえるのは、枯葉を踏む音と熊鈴だけ。 きれいなグラデーションの葉っぱに立ち止まる。 芝生の広場に出てみると、

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    k10no3 2021/11/20
  • 山の中の水族館 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    山の中で出会ったイワシの群れ。その数、約1,000匹! まるで緑の水槽の中に入り込んだようだ。 ここは「廃材水族館」。 来、捨てられるものたちが新たな形を与えられ、群れをなして泳いでいる。 長岡市の山間部、栃尾にある「杜々(とど)の森」。 山に囲まれた自然豊かな名水の里で、 全国名水百選にもなっているおいしい湧き水を目当てに、訪れる人が絶えない。 その公園内の施設「アトレとど」で、この「廃材水族館」が公開されている。 このたくさんの魚たちは、 不要になった木片、地元の織物工場で使われていた糸巻き、飲店などで出たワインのコルクなどの廃材で作ったアート作品。 作者は地元在住の作家、加治聖哉(かじせいや)さん。 これがイワシの胴体になる糸巻きの軸。ここ栃尾の織物工場で使われていたもの。 飲店などで集めたワインのコルク。1匹に1個使われている。 工務店などからもらった細かい木片や割り箸。 材

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    k10no3 2021/11/13
  • 水辺 - NIIGATAさんぽびと

    久しぶりに訪れたため池。以前と変わらない様子にほっとした。 水が少なかったので、土の上を歩いて水の近くへ。 前回の続きです。 水際で揺れる水面を眺める。 空の青と森の緑がゆらゆらと動き続ける様子はずっと見ていられる。 水面に頭を出している小さな草や木。 ちょっと水かさが増せば見えなくなってしまうもの。 ピッカピカの堰になった池。これからもこの水がたくさんの田んぼを潤してくれるでしょう。 ここは観光スポットでもない農業用のため池なので、目の覚めるような絶景はない。 でも、森や水に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごせる。 そんな居心地の良さがあって、私にはここの景色がとても美しく感じられる。 堰の近くの木はわずかに切られたものもあるようだが、 まわりの様子は工事前とほとんど変わってなかった。小さな花や草もそのまま。 子供の頃「バカノミ」と呼んでいた、服にくっつく実。 これくらいの状態なら、投げ

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    k10no3 2021/11/07
  • 久しぶりの池 - NIIGATAさんぽびと

    どういうわけか池に惹かれる。また静かな水辺を歩きたくなった。 改修工事のために一年以上歩けなかった池に久しぶりに行ってみた。 五泉市にある2つの池へ。 ただの農業用のため池なのだが、いつも2つセットで散歩する大好きな場所。 いつ来ても静かで、つい引き寄せられるように足が向く。 でも一年以上前から、片方の池が堰の改修工事で水が抜かれて散歩できなかった。 かなり完成に近い様子は覗いて知っていたので行ってみた。 さあ、今日はどうだろう? 道端の栗や葉っぱを撮りながら池へ歩いて行くと、 残念〜、まだだった… でも、木々の隙間から覗いてみると、新しい堰は出来上がっているようだ。 私が(勝手に)予想していたよりもうんと時間はかかったが、ようやく完成したようだ。よかった。 工事関係の機材も無くなっているし、池の水も戻っている。 どこまで行けるかわからないが、とりあえず立入禁止の反対方向からまわってみた。

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    k10no3 2021/11/06