世界最高峰エベレストなどの険しい山々に囲まれた桃源郷ネパール。中国とインドの両大国に挟まれた小さな国です。ネパールの首都であるカトマンズには歴史的な建造物や小さな寺が立ち並んでいます。新型コロナウイルスのまん延によって、都市は封鎖され、観光客でごった返す街に人通りはありません。 外出禁止で軒並み店は閉店になり、カトマンズの住民たちは不便を強いられています。しかし、住民たちの多くは、その不便さを受け入れているのかもしれません。その理由はネパールの歴史と環境が色濃く反映しているのです。 ヒマラヤ山脈で有名なネパールは平地が少なく、土地も痩せています。なので、収穫できる作物は限られています。そして、鉱物資源にも恵まれていません。ヒンズ-教、仏教、イスラム教で9割以上を占め、遠慮深く、規律には順守し、助け合いの精神が息づく国です。 ネパール住民の食事も通常、1日2食で質素です。「ダルバ-ト・タルカ