ブックマーク / www.redcruise.com (6)

  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » ネオコンが描くイラク戦争勝利のシナリオ:”Choosing Victory: A Plan for Success in Iraq”ーブッシュ大統領の新イラク戦略の種本か?

    ブッシュ大統領の新イラク政策がどうなるか、注目されています。米議会は新戦略にもとすく増派に反対の意向をしめしています。ただ、両院とも決議案を採択するにしても、それは拘束力のないもので、実際に増派を阻止できるかどうか分かりません。また、予算を削減あるいは承認しないことで、増派を阻止したり、撤退を促す主張もあります。しかし、実際に戦場で戦っている兵士を見殺しにできるのかという意見もあり、イラク戦争反対論も微妙な立場にあります。もちろん、反戦リベラル派は即時撤退を主張しています。今までのブログで、当初からネオコンはもっと多くの兵を送り込んでおけば、ここまで事態は悪化しなかったと主張していました。ネオコンは、まだイラク戦争に勝てるとの主張をしています。今回はフレデリック・ケーガン(Frederick Kagan)がまとめたレポート『Choosing Victory: A Plan for Succ

    k3jaco
    k3jaco 2007/02/08
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » 安倍新保守主義とアメリカの保守主義(1)

    忙しい日が続き、なかなかブログを書く時間がありませんでした。しかし世界の動きは、その間も急激な展開を見せています。アメリカでは中間選挙で民主党が勝利を収めたことで、政治の流れに若干の変化が見られつつあります。またイラク戦争を巡っても大きな展開を見せています。部ログでも「イラク研究グループ」と「ブッシュ大統領の演説」を要約して紹介しています。国内では、教育法が改正され、安倍首相は今年の参議院選挙の争点に「憲法改正」を掲げると発言しています。こうした政治の動向を考えるとき、「国家のあり方」を真正面から議論する必要があるようです。このブログは「農業共同組合新聞」(07年1月10日号)に掲載されたインタビュー記事に加筆したものです。12月中旬に2時間以上にわたってインタビューをし、それを編集したものが同紙に掲載されました。紙面の都合で割愛された部分があり、それを補足しました。 「農業共同組合

    k3jaco
    k3jaco 2007/01/15
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » ブッシュ大統領が発表した新イラク戦略の内容(1月11日の演説の要約)

    時間で1月11日の正午過ぎに、ブッシュ大統領は新イラク戦略を発表した。中間選挙で共和党の敗北で、ブッシュ政権はイラク戦略の見直しを迫られていた。12月中旬、超党派の「イラク研究グループ」が米軍の段階的撤退を含んだ提案を行い、それに対してブッシュ政権がどのような反応を示すのか注目されていた。そして、今日発表したブッシュ大統領の演説では、逆に2万人の米軍の増派計画を明らかにしたのである。同時に、イラク政府に対して今まで以上に国内の治安確保の責任を迫る内容であった。また、ブッシュ大統領は初めて、イラク戦略の間違いを認め、議会に対しても新戦略の検討を求め、必要があれば、戦略の修正にも応じるとの柔軟な姿勢を示した。米軍増派は、以前からネオコンたちが主張していた事柄である(以前のブログを参照)。ただ、アメリカの選択は「悪いものか、それほど悪くないものか」という2つの選択であり、これでイラク戦争の展

    k3jaco
    k3jaco 2007/01/11
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ - アメリカの最下層の人々はどんな生活をしているのか:拡大する貧富の格差

    アメリカで最悪の仕事トップ10」は、ブログの中で最高のヒット件数を記録し、何人かの読者から非常に面白いという評価をいただきました。日人にとってアメリカ社会はなかなか理解しにくい社会です。ちょうど「群盲、象を撫でる」がごとして、それぞれが自分が体験したアメリカが全てであるかのように紹介するため、日人が見ることのできない社会の一面がなかなか日には伝わってこないのだと思います。学者や外交官が見るアメリカは、いわば上流社会であり、一般の人の生活とは縁遠い世界です。留学生も、短期的なお客様であり、その経験できる世界も限られています。ジャーナリストも残念ですが、”もう1つのアメリカ”を十分に報告していないように思います。もちろん、私の経験も限られたものですが、それなりにアメリカ社会の様々な側面に注意を払ってきました。今回は、ある雑誌に書いた原稿を転載します。これも群盲の類の観察かもしれません

  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » アメリカにおける「進化論」を巡る論争再論(2):インテリジェント・デザイン論の背後にある宗教的、政治的、社会的な問題

    「インテリジェント・デザイン」に関する9月のブログは多くの人に読まれました(5月にも同じ問題をブログで取り上げていますので、そちらも参照してください)。その歴史的背景については、(1)でかなり詳細に分析しました。しかし、それで議論の全貌が理解できるわけではありません。その背後にある政治的、社会的、宗教的な問題を理解して、初めてアメリカにおけるインテリジェント・デザインを巡る問題の質が理解できるようになるのではないかと思います。また、ブログで若干触れますが、教育の現場でインテリジェント・デザインが議論の的になっているのは、アメリカだけではありません。感情的になるのではなく、冷静にこの議論を理解することで、アメリカ社会のもう1つの側面を理解できるようになるのではないかと思います。科学的な側面を巡る議論はブログの範囲を超えるので、専門家に任せることにします。相変わらず仕事に追われ、大学院の

    k3jaco
    k3jaco 2005/10/05
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ 》 アメリカで最悪の仕事トップ10は何か:社会の最下層で働く人たち

    アメリカは貧富の差が大きい社会です。セントルイスのワシントン大学にいたとき、ある学生が「自動車の中に貴重なものを置いておかないように」と忠告されました。盗難が非常に多いからということでした。それに関して友人ドイツ人で日文学を教えていた学者が「これくらい貧富の差があれば、誰も乗っていない自動車の中に貴重品があれば盗んで当然で、罪の意識は感じないだろうね」と言っていたのを鮮明に覚えています。アメリカ社会は豊かな社会で、金持ちにとってとても住みやすい社会です。しかし、自動車も買えない貧困層にとってまるで地獄のような社会かも知れません。競争社会は、強者はより強く、弱者はますます弱くなる社会なのでしょう。アメリカ社会のことを「勝者がすべてを手にする社会(Winners take all)」といいます。そのアメリカで最悪の仕事は何でしょうか。アメリカのジャーナリストのLiza Feathersto

  • 1