ブックマーク / kikuutan.hatenablog.com (10)

  • 煩悩林の真っ只中で幸福になるには - 親鸞に学ぶ幸福論

    【煩悩林(1)】 仏教では「大衆」を『煩悩林(ぼんのうりん)』と言われます。 『煩悩林』とは、煩悩の林、 数々の煩悩が林立している、ということです。 煩悩とは、私たちを煩わせ、悩ませるもの。 ひとりの人間に108の煩悩があることから、 「百八の煩悩」といわれます。 そのいくつかを言うと、 ・思い通りにならないとすぐ腹を立てる心、 ・幸福な人をねたみ、不幸な人をクスクス笑う心、 ・そんな自分なのに人からは尊敬されたい一杯の心、 そういう心が煩悩です。 10人のグループが集まると、そこには1080の煩悩がある。 100人のグループでは、10800の煩悩。 1000人では、108000の煩悩。 では東京ドーム5万5千人では? ・・・計算、大変ですネ。 何しろ「大衆」とは、ところ狭しと煩悩がウジャウジャと 密生している密林、ジャングルのようなものだ、ということで、 「煩悩林」と説かれているのです。

    煩悩林の真っ只中で幸福になるには - 親鸞に学ぶ幸福論
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    k45115 2017/09/23
  • 菜食主義者は殺生罪を犯していないのか - 親鸞に学ぶ幸福論

    【殺生罪(2)】 殺生罪について、先日お話ししたところ、 いくつかのご質問がありました。 そのご質問をまとめますと、 以下の2問に収まると思いました。 1.肉をべない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか 2.人や動物が他の動物を殺してべるのは自然の摂理であり、 殺生がなければ成り立たないので、悪ではない。 そこでこのメルマガ上でこの2問にお答えして、 送って下されたメールの回答といたしたく思います。 さらにご質問あれば、またメールください。 さて、まず1問目です。 1.肉をべない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか、 という意見ですが、事実、そのように思って肉をせず、 菜主義を貫き、仏道修行としている僧侶は世界中に多くあります。 というより中華圏、東南アジア圏などのほとんどの地域では、 僧侶たる者が当然果たさねばならない戒律だとされています。 肉をべる僧は堕落であり、戒

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    k45115 2017/07/17
  • ドストエフスキーが『白痴』で論じている「死の恐怖」とは - 親鸞に学ぶ幸福論

    【生死の一大事(3)】 「死は一瞬だから怖くない」 「肉体の苦痛がなければ、死は恐ろしくない」 という人があります。 痛みを伴わず死ねるという点で、まことに人道的なものに、 実は「ギロチン」が挙げられます。 このギロチンを考案したのは、ギロチン博士という医師でした。 ギロチン博士と聞くと、名前からして、 とても残酷な風貌がイメージされることと思いますが、 実は慈悲深い、聡明な貴族だったそうです。 ギロチンができるまでのヨーロッパは 処刑の際は、サーベルで首を切り落とされていたのですが、 一撃で人間の首を切るのは大変でした。 人体でいちばん太い骨がある個所ですし、 囚人も動揺して首を引っ込めたりしますので、 一撃ではなかなか殺せず、 時には剣先が頭や肩に当たり、 のた打ち回って苦しんでいるのを何度も剣で切りつけて 処刑していく、という目を覆う惨劇だったそうです。 ギロチン博士は、そんな光景が

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    k45115 2017/03/05
  • この世で最も不幸な人は、どんな人なのか - 親鸞に学ぶ幸福論

    神田の出版会社に勤める友人と 新橋でご飯べてきました。 入社5年目の彼を私は学生時代から知っていますが、 自信と穏やかさが顔に現れており、いい大人の顔になりました。 仕事やプライベートが充実しているんだな、 と見た目の印象でもわかりました。 その彼がしみじみと、 会社勤めでいちばん大事なのは人間関係だと思う、 と言っていました。 今の上司から信頼もされて、 いろいろ話しも聞いてもらえて申し訳ないくらいだ、とか。 上司も素敵なんでしょうが、 そう感謝できる彼も素敵だと思いました。 とかく職場の不満と上司の悪口が横行する中にあって 感謝の心をもって仕事する姿は 私だけでなく、多くの人から一際輝いて素敵に見えることと思います。 「鶏が先か 玉子が先か」という言葉もありますが、 上司が素敵だから、彼は感謝もし、仕事にもやる気が出ている、 ともいえますし、 彼が感謝の心を持ってやる気を持って仕事

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    k45115 2016/03/28
  • 人の目が気になる人に、知っておいてもらいたい釈迦の智慧 - 親鸞に学ぶ幸福論

    お釈迦様は仏教を『法鏡』と言われました。 「仏教は私のありのままの姿を映す鏡だぞ」 と仰言っています。 私たちが普段自己を知る手がかりとしているのは、 多くの場合、『他人鏡』です。 『他人鏡』とは 他人様の目に映れた自分の姿を見ていくということです。 人は自分のことをあれこれと評価します。 「あの人はああいうところあるよね。」 「あいつってこういう人だよ。」 といろいろ言われることがありましょう。 それを虚心坦懐に、掌を加えずに 「ああ、俺ってそういう人間なんだなぁ。」 と受け止めていくのが『他人鏡』です。 SNSなどの紹介文とかは、 この場合適当ではありません。 結婚式友人のスピーチも 当てになりません。 ああいう場ではいいことしか言いませんし、書きませんから。 紙を配り、匿名で、 筆跡鑑定も出来ないようにして、 「○○○○とはどんな人間でしょうか。 みなさん、思うところを書いてくださ

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    k45115 2015/07/25
  • 2600年前から変わらない「人間差別なし」と説く仏教観に驚いた - 親鸞に学ぶ幸福論

    当時はまだ20代でしたが、 アメリカに住み始めた時、 この際、英語が喋れるようになろうと思い立った私は、 アダルトスクールに行きました。 アダルトスクールとは カリフォルニア州が移民の英語教育のために設置した、 大人向けの学校のことです 近所にある小学校が、 夜7時からはアダルトスクールとなっていたので、 無料だった事もあって 毎週2回通うことにしました。 私一人日人で、 あとはみんなメキシコ人でした。 教師はボランティアと思われる、白人のおばさんでしたが、 冗談も早口の英語で、 こちらは聞き取れないことが多いのですが、 周りのメキシコ人は笑いますし、 英語で教師と会話できていますし、 どうも私がもっともできないようだ、と 最初の授業で現状を把握しました。 ところが筆記テストになると、 立場が逆転しました。 私は文法や単語はほとんど全て書けて、 クラスで一番優秀でした 喋れないし、聞き取

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    k45115 2015/07/08
  • ロマネコンティの深い味わいの秘密 - 親鸞に学ぶ幸福論

    最高級ワイン『ロマネコンティ』は ボトル一が安くても30万円以上、 中には数100万円の値がつくこともざらにあります。 ワインバーでもグラス10万円というのですから 庶民には高嶺の花です。 一年間の生産平均数は約6,000程度と 極めて稀少性が高いのが 高価で取引される理由ですが、 ではなぜ生産数が少ないかといいますと、 この『ロマネコンティ』、 フランスのロマネ村に在る約1.8ヘクタールの ブドウ畑から取れたブドウからでしか作らないからです。 この僅かな土地で作られるブドウが 世界中のソムリエの舌をして、 “圧倒的な深みがある絶品”ワインを生み出し続けているのです。 さぞロマネ村の土地は滋養に富んだ肥沃な土地なんだろう と思いきや、じつはその反対で 特別にやせた土地なのだそうです。 そしてその痩せた土地にこそ 『ロマネコンティ』の美味しさの秘密があったのです。 土地がやせているた

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    k45115 2015/06/14
  • 自分の弱さを知っている者は人生の苦しみを乗り越えようと、真実を求める【外道(2)】 - 親鸞に学ぶ幸福論

    人間、苦しいことが重なると、 「なんで自分だけがこんな目に合わなければならないのか」 真剣に思い詰めるようになります。 一つ二つの苦しみなら、 試練の時だ、何とか乗り越えなければ、と 冷静に対処できても、 ときに人生にはいくつもの苦しみがいっぺんにやってくることがあります。 そうなると、 「なんでオレだけが?」 「どうして私ばっかり?」 とどうしても口について出てきます。 そんなこと考えたって仕方ないよ、と 周りから言われても 当事者は考えずにおれません。 そこへきて 「あなたに不幸なことが重なるのは霊のしわざです。」 と断言されると、 「そうだったのか!」と図星のように思われて 不安になってくるのです。 普段ならそう言われても 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と のんきに、話半分に聞いておれることでも 苦しいことが重なって、 なんで私ばかり?と悶々としてきたところに 断言されると人間は弱

    自分の弱さを知っている者は人生の苦しみを乗り越えようと、真実を求める【外道(2)】 - 親鸞に学ぶ幸福論
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    k45115 2015/04/21
  • 親鸞の告白「心の中に醜い蛇やさそりがうじゃうじゃいる」という人間観とは? - 親鸞に学ぶ幸福論

    成功者の書いた早起き勉強法を読み、 「そうだったのか 早起きはかくも大事なものだったとは よし、今後は絶対に寝坊しないぞ 早起きで自分の生活を変えよう」 と決意する、とします。 ところが 『わかっちゃいるけどやめられぬ』 とはこのことか。 朝になると 「もっと寝たい」と ものすごい力で自分を布団から離れさせない 「えーい、もう一眠りしちゃえ」と眠ってしまう。 この場合、「早起きしよう」と決意したのは、【私の心】。 熱い熱い決意をしたのです。 しかし、「もう一眠りしちゃえ」 と決めてしまったのも、ほかならぬ【私の心】。 ・・・・【私の心】は単純ではありません。 「私はこのことはわかっているよ」と思うのも私の心 しかし「わかっていない」のも私の心 自分の自覚している【私の心】はほんの氷山の一角でしょう。 海面下には巨大氷山が隠れているように、 自覚できない【私の心】が厳としてあります。 親

    親鸞の告白「心の中に醜い蛇やさそりがうじゃうじゃいる」という人間観とは? - 親鸞に学ぶ幸福論
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    k45115 2015/04/05
  • 成功者となれるかどうかが分かれる視点。大きな失敗をした時、『今』を見ますか?『過去』を見ますか?   【日々是好日(3)】 - 親鸞に学ぶ幸福論

    「しまった」 仕事で大きな失敗をして、 顔面蒼白になる時があります。 対処に追われたり、 自己嫌悪でくよくよしたり、 人のせいにしてカッカしたり、 そんな「最低」な一日が終わり、 部屋に帰ればくたくたです。 カレンダーを見てみると「仏滅」とある。 「やっぱり仏滅か、ろくなことがおきないはずだ」 とつぶやく。 このように「仏滅」や「大安」や「友引」など、 気にする人は今も多いです。 「仏滅」とあるので、 仏教由来の言葉と勘違いされる方もありますが、 仏教思想とは何の関係もありません。 こんな場合仏教では、その日が悪いのではなくて、 大きな失敗をするような原因をつくった過去の言動の数々、 その過去の日々こそ真に反省すべき、悪い日々だった、 と説きます。 しかしその日を境に、 自分の日ごろの仕事振りを反省し、 向上のきっかけとできれば、 五年、十年後には 「あの日はオレにとって忘れられない。 あ

    成功者となれるかどうかが分かれる視点。大きな失敗をした時、『今』を見ますか?『過去』を見ますか?   【日々是好日(3)】 - 親鸞に学ぶ幸福論
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    k45115 2015/02/27
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