野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で4強に進出した日本は、21日(日本時間22日)の準決勝に向けて米国で練習を続けている。順調に調整を進めるなか、思わぬ、米国との文化の違いに戸惑う場面もある。 【写真】ドジャースタジアムに入る日本の小久保監督=川村直子撮影 19日に米アリゾナ州・グレンデールで行われた日本代表―ドジャースの練習試合。二回の日本の攻撃中だった。鈴木誠也(広)がフルスイングで空振りすると、両手から離れたバットが宙を舞って三塁側の内野席に飛び込んだ。 若い男性がそのバットをつかむと、観客は拍手喝采。だが、すぐに日本代表の大西崇之三塁コーチが客席へ歩み寄り、当たり前のように返却を求めた。バットが同コーチへ渡ると、大ブーイングだ。「ブーブー」。内野席全体に不満の声が広がった。 大リーグでは、客席へ入ったバットはそのままプレゼントされるのが