福島第一原子力発電所の事故で、東京電力が実施した2号機の原子炉建屋内の放射線量の調査で、データが取得できなかったことが19日分かった。 経済産業省原子力安全・保安院が明らかにした。 2号機の調査は18日午後、約50分間実施された。東電社員らが映像を確認しながら操作、マジックハンドで建屋入り口の扉を開けて進入した。放射線量の表示部をカメラで撮影する手法だったが、建屋内の湿度が高く、レンズがくもったため、データが読み取れなかった。 17日に調査した1、3号機では毎時10〜57ミリ・シーベルトという高い放射線量が検出されており、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室が破損している2号機では、さらに高くなっている可能性がある。