決壊した藤沼ダム。東日本大震災の発生時は150万トン近い水が写真の左から右に流れ出た=須賀川市で2011年4月21日 東日本大震災で決壊し、復旧工事が進んでいた須賀川市の農業用ダム「藤沼ダム」で24日、7年ぶりに水の供給が再開された。関係者は、田植えを前にした下流域の水田に再び豊かな水が送られ始めた様子にほっとした表情を見せながら、震災直後の惨状を振り返り、安全な運用を誓った。【笹子靖】 市所有の藤沼ダム(貯水量150万トン)は2011年3月11日の震災で、堤防(高さ約18・5メートル、長さ約133メートル)に亀裂が入って決壊した。鉄砲水が下流域を襲って7人が死亡、1人が行方不明となり、民家など22棟が全壊する被害が出た。 県が代行したダムの復旧工事は13年10月に着工し、約68億円をかけてダム本体の耐震強度も高めた。今年1月からはダム湖を満水にして安全性を確認する試験を実施していた。県に
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