地元の市は、“市民派”市長の下で公共事業を必要以上に抑制している。そのうえ、中小の建設会社が十分対応できる工事でも、大手にまとめて発注する傾向がある。そのせいで、市内の建設会社の業況は近隣の他市とは大きく異なる厳しい状態だ。
こんにちは。式町久美子と申します。提案活動の方法論「プロポーザルマネジメント」を普及させるための日本プロポーザルマネジメント協会の代表理事をしています。仕事柄、提案活動の悩みをよく聞きます。この連載では、よくある提案の悩みについて解決策を提示していきたいと思います。 今回は「とにかく時間がない」ときの提案の仕方についてです。この悩みは非常によく聞きます。例えば、上司から「明日、役員に説明する機会を得たので、新規プロジェクトの提案をしてほしい」と急に言われる。あるいは、IT企業のSE(システムエンジニア)が、営業担当者から「2日後にお客様のアポが取れたので、提案資料をすぐに作ってもらいたい」と依頼を受ける、といったものです。こうした場合、多くが失敗に終わってしまうようです。 手元の資料を組み合わせてはいけない 時間がないときにやってしまいがちなのが、手元にあるドキュメントを組み合わせて、提案
アルミ建材大手の文化シヤッターが、販売管理システムの開発が頓挫した責任は委託先の日本IBMにあるとして、約27億4000万円の損害賠償を求めて日本IBMを提訴していたことが、日経コンピュータの取材で明らかになった。 文化シヤッターは2017年11月に東京地方裁判所へ訴訟を提起した。同社は2017年度第2四半期決算(2017年7~10月)で、販売管理システムの開発継続断念に伴う17億4500万円の特別損失を計上済み。同システムの開発委託で日本IBMに支払った費用などの返還を求める。 文化シヤッターが既存の販売管理システムを刷新するプロジェクトを始めたのは2015年3月のことだ。文化シヤッターは日本IBMに提案依頼書(RFP)の作成を委託。そのRFPに基づき複数のITベンダーから提案を受けたうえで、日本IBMをシステム構築の委託先として選定した。 日本IBMの提案は、販売管理システムの構築にE
システム開発の失敗を巡り裁判に至るまで、旭川医大とNTT東の2010年 日経コンピュータ2010年10月13日号「動かないコンピュータ」を全文公開 2017年9月29日にITproに掲載したニュース解説「失敗の全責任はユーザー側に、旭川医大とNTT東の裁判で逆転判決」が読者の大きな反響を呼んだ。旭川医科大学とNTT東日本がシステム開発の失敗を巡り裁判に至るまでの詳細については、日経コンピュータが2010年に報じている。 その記事のタイトルは、「旭川医科大学 基幹系再構築の契約を打ち切り、NTT東が23億円の賠償請求」。日経コンピュータ2010年10月13日号「動かないコンピュータ」の内容を全文公開する。 旭川医科大学が2010年8月26日、基幹系システムの開発委託先であるNTT東日本に訴えられた。旭川医大が新システムを導入せずに契約を解除したため、NTT東日本が損害賠償を求めた。その賠償金
電子カルテを中核とする病院情報管理システムの開発が失敗した責任を巡り、旭川医科大学とNTT東日本が争っていた訴訟の控訴審判決は一審判決を覆す内容だった。 札幌高等裁判所は2017年8月31日、旭川医大に約14億1500万円を支払うように命じた。2016年3月の一審判決は旭川医大の過失割合が2割、NTT東が同8割として双方に賠償を命じていたが一転、旭川医大に100%の責任があるとした。同医大は2017年9月14日、判決を不服として最高裁に上告した。 なぜ判決が覆ったのか、裁判資料かと判決文から見ていく。旭川医大とNTT東は日経コンピュータの取材に「コメントできない」と回答した。 高裁もユーザーの義務違反を認定 旭川医大は2008年8月に病院情報管理システムの刷新を企画し、要求仕様書を基に入札を実施。NTT東が落札した。日本IBMと共同開発したパッケージソフトをカスタマイズし、6年リースで提供
前々から「ITベンダーやIT系コンサルティング会社が事業化したら、世のため人のためになるのにな」と思っているビジネスがある。それは「御社の危ない度 見える化サービス」だ。何が「危ない」なのかは、ITベンダーの人ならすぐにピンと来るはず。もちろん、プロジェクトを仕切る能力が無く、システム開発のリスクも含めて無邪気に丸投げしようする客が、まさに「危ない」そのものである。 つまり、私が「あったらいいな」と思っているビジネスは、ユーザー企業のこうした危ない度合いを、その企業に客観的に示してあげるサービスだ。なんせ、この手の企業の経営者やCIO(最高情報責任者)、IT部門らは、自分たちがリスクの塊そのものである事実に全く気付いていない。自らの愚かな行為や怠慢によって、彼らが丸投げしたいシステム開発のリスクを増幅させてしまう悪循環に丸っきり無知だから、始末に負えない。 そんなわけなので、システム開発案
中堅F:この春にうちの部署に配属になってもう3カ月たったけど、仕事は順調かい? 新人O:はい、何とかやっています。でももうすぐ夏期休暇でホッとしています。でも先輩は元気がないですね。 中堅F:取引先といろいろあってね。「なんでこんなに理不尽な目に遭うんだ!」って思うことがときどきあるんだ。知り合いや先輩からは、いろんなエピソードを聞いているよ。例えばね… 繰り返される「ちゃぶ台返し」 中堅IT会社に勤めるプロジェクトマネージャのK氏は、会議中に意識が遠くなるのを感じた。これまで繰り返し検討を重ねた決算システムの入力画面のデザインが、全部ひっくり返されたからだ。 実は、このプロジェクトで入力画面のデザインがひっくり返されるのはこれが初めてではない。毎回の会議で、恒例行事のように繰り返されている。 プロジェクトの期間は8カ月。前半の2カ月を仕様決めに費やすとしても、来月にはプログラマやコーダー
山や川の資源利用の変化が川の樹林化につながっていることに危機感を持つ北海道大学大学院農学研究院教授の中村太士氏。「流木被害が増えているから木を伐採する」という対症療法的な解決策は危険だと説く。
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、2017年3月で丸6年。読者の皆さんは、爆発する原子炉建屋を捉えた衝撃的な映像を、鮮明に記憶しているのではないでしょうか。一方、福島第一原発で今何が行われているかと聞かれて、説明できる人はかなり少ないかもしれません。 廃炉に向けて毎日6000人が働く現場では、様々な工事や作業が同時並行で進んでいます。その目的や内容を正確に理解しようとするだけで、大変な労力が伴うでしょう。燃料取り出し用カバー、凍土遮水壁、多核種除去設備、フェーシング――。耳慣れぬ用語の氾濫が、さらに理解を難しくしています。 筆者はこれまで、主に建設会社の技術者に取材を重ね、廃炉に向けた作業の進捗をお伝えしてきました。ただし、断片的なリポートにとどまっていた点は否めません。 そこで、1号機原子炉建屋に関する工事について、日経コンストラクションと兄弟誌の日経アーキテクチュアで報じてきた内
今を時めく大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督の名は、これまで一度だけ日経コンストラクションの誌面に出たことがある。かつて手がけた大成建設のCMについて、2013年5月13日号の記事で触れたためだ。その記事を担当した筆者は、光を繊細に描く映像美を記憶していた。 (関連記事:特集・人をひきつける広報 大手建設会社の人材確保策) あのような映像が2時間近く続くのかと興味を覚えて「君の名は。」を見に行くと、土木や建築の一般社会でのイメージについて、予想以上に考えさせる内容だった。この映画の主要な支持者である若者のなかには、もしかすると見た後で、主人公の一人の男子高校生、立花瀧と同様に建築業界を志す人がいるかもしれない。一方、土木を志すことは決してありえないのではないか。そんなことを思った。 *以下、「君の名は。」の内容に関する記述が含まれています。 アニメ映画「君の名は。」で東京を代表する景観
エアコンはつけっぱなしがお得?――。ダイキン工業が実験を行い検証した。その結果、日中30分以内の外出の場合なら「つけっぱなし」の方が電気代は安くなることが明らかになった。
デザインの力で土木を身近に感じてもらいたい――。そんな企画者の思いが詰まった「土木展」が、6月24日から東京ミッドタウン・ガーデン内にある21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区)で開催中だ。土木の専門家らが企画を手掛け、新進気鋭のデザイナーやアーティストの作品約30点を展示する。 展覧会場の21_21 DESIGN SIGHTでは、日常にある出来事や物事をデザインの視点から表現する展示会を多く開催している(写真:日経コンストラクション) 土木展は、建築家の内藤廣氏が企画に協力し、東京都市大学名誉総長の中村英夫氏がアドバイザーを担う。ディレクターを務めるのは建築設計事務所、ワークヴィジョンズ(東京都品川区)の西村浩代表だ。 西村氏は「生活に必要不可欠ながら、普段あまり意識されない土木を、楽しく美しくビジュアライズした。マイナスイメージが先行して批判ばかり受ける状況を打開し、人々が社
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